「ワンピースに5mも生地を使いました。笑」
~退屈な日常をロマンスに変えるワンピースシリーズ はじまる~
THE DRESSとは。
僕は「ポップ」とか「ドラマチック」とか「ランデブー」とか「キュート」とかそういう真剣に使うとすごくダサいキャッチーな響きの言葉が好きです。
「夏をドラマチックに纏う方法」という、28歳になる男が作るとは思えないタイトルをつけて服を作っちゃうくらい。
でも去年も今年も「かわいいです!」という声はやっぱりすごく多くて「ならワンピース、もっとこだわっていきたい」と思っていました。
だからね、このシリーズでも乙女心を鷲掴みにしたいのです。
淑女たちがランデブーするための、退屈な日常をロマンスに変えるワンピースシリーズ。
その一枚で着た人の雰囲気や周りの空気まで変えてしまう魔法の服。
『 違う自分に出会わせてくれる服 』
最近ではオーダーやカスタムが業界でも流行っていて、今後ある程度手ごろなカスタムやオーダーが普遍的なものになりそう。
その流れには賛成で、僕も普段着る服が某スーツで計測した身体に合うものが1週間くらいでサクッと届くなら頻繁に利用したい。安いし。
だけれどfoufouとしてはそこを目指しても仕方ない。
同じ川で競争しても大型客船とボートくらいの違いがあるので全く意味がない。そんなものは誰も必要としていない。
だから僕は「服が自分に合わせる」のではなく「自分が服に合わせる」、言い方を変えると
『服がまた違う自分に出会わせてくれる』
そんな体験を目指したい、それが ”衣料品” と ”ファッション” の違いだと思う。
一貫して言えるのは「普通のメーカーは避けそうなことをあえてやる」です。
例えばこのワンピース #00(ただのナンバリングなので読み方はゼロぜロ)は綿麻のヴィンテージ感のある、しっかりとした素材(前に出したcotton linen straight pantsと同素材)を5mも使い、仕立てました。
だから正直、とっても重い!!
でもこの生地を5mも使ったからこその、ご覧のような美しいドレープとフレアがとっても目を惹きます。
そしてこの生地だからこそクールな印象を与えてくれます。
こんな服なかなかないと自分でも思う。
普通のメーカーだったらまず5mの用尺を使ってワンピースを作ることがなかなか通らないだろうし、まして綿麻のこの爽やかではない生地を使うこともなかなか通らない。
ドレスって着るのにちょっとだけ気合がいるんです。
でもだからこそ「違う自分に出会える」んです。
身頃部分はダーツをいれて少しピシッとした印象に。袖の雰囲気もクラシックなデザインに。
このバランス感が「クラシックなのにフェミニン」な絶妙な印象を与えます。
適度なゆとりのあるMサイズ、中肉中背の方がゆったりと着ても素敵なデザインです。
肩 幅 | 約 35 cm |
身 幅 | 約 45 cm |
着 丈 | 約 120 cm |
(参考) | モデル身長 = 175 cm |